もっと優れたBitcoinをつくる
XRPの原点
2011年に、David Schwartz、Jed McCaleb、Arthur Brittoという3人のエンジニアがXRP Ledgerの開発に着手しました。
Bitcoinに魅了されていた3人は、Bitcoinが持つ制約を改善したより優れたバージョンを作ることを目指し、さらに持続可能で決済に特化したデジタルアセットを構築するという目標を掲げました。
XRP Ledgerが初めてローンチされたのは2012年6月のことです。そのすぐ後にChris Larsenが加わり、2012年9月にOpenCoinという会社を創設しました(現在はRippleという名前になっています)。
XRP Ledgerの創始者から800億XRPを贈与されたRippleは、それ以来、保有するXRPの一部を販売し、残りをEscrowに預託しています。
XRPの沿革
XRPの進化のタイムライン
2011年、XRP Ledgerの開発
XRP Ledgerとその固有のデジタルアセットであるXRPの歴史は、2011年初頭にまでさかのぼります。David Schwartz、Jed McCaleb、Arthur Brittoという3人の開発者はBitcoinに魅了されていましたが、マイニングには本質的に無駄が潜んでいると感じていました。そこで3人は、送金のためのより優れたシステムを構築することを目指しました(このアイデアは2011年5月のフォーラム投稿「Bitcoin without mining」で述べられています)。
莫大なエネルギー消費量とスケーラビリティの問題が将来的にBitcoinを悩ませるだろうという最初の気付きには先見の明があったことが実証されました(2019年には、Bitcoinのマイニングに使用されたエネルギー量はポルトガルの国全体のエネルギー消費量を上回ったと推定されています)。また、3人は当初から、もしいずれかのマイナー(または共謀したマイナー集団)がマイニングパワーの50%以上を獲得した場合、深刻な問題が発生するであろうと考えていました。Bitcoin(とEthereum)のマイニングパワーは中国に集中しているため、現在もなおそのリスクを抱えています。
2012年、XRPをローンチ
2011年から2012年の初頭に、3人はBitcoinが持つこのような根本的な制約を改善する、分散型のレジャーを構築するためのプロジェクトを開始しました。初めてコードをコミットしたのは2011年11月のことでした。
実行されると分散型レジャーが作られるコードを作成し、それをRippleと名付けました。そのコードには、Bitcoin(BTC)の命名規則にならって、のちに「Ripple」(通貨コードはXRP)と呼ばれるようになるデジタルアセットが含まれていました。当時から、Rippleはオープンソースプロジェクト、独自のコンセンサスレジャー(Ripple Consensus Ledger)、取引プロトコル(Ripple Transaction Protocol(RTXP))、ネットワーク(Ripple Network)、デジタルアセット(「Ripple」)という考えに根ざしていました。
このアプローチでは「Ripple」という言葉が幅広い意味でよく使われるため、コミュニティでは明確にするためにデジタルアセットを「XRP」と呼び始めました。
2012年6月には、Schwartz、McCaleb、Brittoがコードの開発を完了し、XRP Ledgerが完全に機能するようになっていました。
その時点で、3人は次の動きとして、まだ設立されていなかった非公開企業に800億XRPを贈与することを決めました。この会社がのちに幅広いコミュニティと連携しながら、独自に掲げた決済のミッションに取り組むことになります。レジャーのコード自体はオープンソースで、誰でも使用できるようになります。
3人とこれから設立される会社との間でXRPをどのように分配するか話し合って合意し、最終的に、Chris Larsenが合流して2012年9月に会社を設立しました。
XRP Ledgerが完全に機能するようになると、XRPの80%がこの会社に贈与されました。当初の名前はNewCoinでしたが、すぐにOpenCoinという名前に変更されました。
Chris LarsenがOpenCoinのCEOになり、創業時点では、Jed McCalebが共同創業者兼CTO、David Schwartzが最高暗号技術責任者、Arthur Brittoが相談役でした。
2013年、OpenCoinからRipple Labsにブランド変更
会社の創立時点では、OpenCoinはグローバル金融システムを変革することを目指していました。Bitcoinの初期の信奉者の多くも革新という理想を掲げていましたが、それらとは異なり、Larsenは既存の金融システムを覆すためにブロックチェーン技術を使用するべきだとは考えていませんでした。歴史上で大きな変革を起こしてきたイノベーションはどれも、以前からあった優れたアイデアを活用したものであって、破壊してきたわけではないと考えていました。
創立して間もないころ、見込み顧客との商談のなかで、Rippleプロジェクトと会社であるOpenCoinとの違いについて尋ねられました。コミュニティではデジタルアセットを通貨コードである「XRP」と広く呼ぶようになっていたことから、経営陣は会社をRipple Labsというブランドに変更することを決めました。それが次第に短縮して「Ripple」と呼ばれるようになりました。
現在、この会社は自社の国際送金事業でXRPとXRP Ledgerを流動性管理に使用しています。Rippleは今でも、広範なXRPコミュニティのステークホルダーでありコントリビューターです。
ポッドキャスト
デジタルアセットが持続可能な国際経済の構築に役立つ仕組み
Block Starsポッドキャストの第1回目のエピソードで、Rippleの共同創業者であるChris Larsenの話をお楽しみください。
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