rippled v1.3.xへの移行手順
このドキュメントでは、rippled 1.2.4以前のバージョンからrippled v1.3以降に移行するプロセスについて説明します。rippledのインストールプロセスがバージョン1.3では変更されたため、この移行プロセスは必須です。
このドキュメントでは、サポートされるプラットフォームでアップグレードするための移行手順について説明します。
その他のプラットフォームについては、ソースからコンパイルするためのアップデート手順を参照してください。(Ubuntu、macOS、またはWindows )
CentOSまたはRed Hat Enterprise Linux(RHEL)での移行
Rippleの公式RPMリポジトリとそれを使用するための手順が変更されました。自動更新を有効にしている場合は、システムで移行が自動的に実行されます。以前のリポジトリから新しいリポジトリに手動で移行するには、以下の手順を実行します。
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rippledサーバーを停止します。$ sudo systemctl stop rippled.service -
以前のRippleリポジトリパッケージを削除します。
$ sudo rpm -e ripple-repo
rippled-repoパッケージは、現在廃止予定です。このパッケージはバージョン1.3.1に対応するために、最後にもう一度だけ更新されました。今後は、リポジトリに変更があれば、ripple.repoファイルに手動で変更を加える必要があります。
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Rippleの新しいyumリポジトリを追加します。
$ cat << REPOFILE | sudo tee /etc/yum.repos.d/ripple.repo [ripple-stable] name=XRP Ledger Packages baseurl=https://repos.ripple.com/repos/rippled-rpm/stable/ enabled=1 gpgcheck=0 gpgkey=https://repos.ripple.com/repos/rippled-rpm/stable/repodata/repomd.xml.key repo_gpgcheck=1 REPOFILE -
新しい
rippledパッケージをインストールします。$ sudo yum install rippled
バージョン1.3.1では、構成ファイル(rippled.cfgおよびvalidators.txt)を変更する必要はありません。このアップデート手順では、既存の構成ファイルが現在のまま残ります。
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systemdユニットファイルを再度読み込みます。
$ sudo systemctl daemon-reload -
rippledサービスを開始します。$ sudo systemctl start rippled.service
警告: 自動更新を使用している場合、この移行プロセスを実行した後も自動更新が続きます。ただし、ripple-repoパッケージは、現在は廃止予定です。そのため、今後は、Rippleのリポジトリへの変更があれば、各自がrepoファイルを手動で更新する必要があります。
Ubuntu Linuxでの移行
バージョン1.3より前では、Ubuntu Linuxにrippledをインストールする方法として、Alienを使用してRPMパッケージをインストールする方法がサポートされていました。rippledv1.3.1から、RippleはUbuntuおよびDebian Linux向けのネイティブパッケージを提供しており、これが推奨のインストール方法となります。すでにRPMパッケージをインストールしている場合は、インストール手順を実行して、パッケージをアップグレードし、ネイティブAPT(.deb)パッケージに切り替えます。
構成ファイル(/opt/ripple/etc/rippled.cfgおよび/opt/ripple/etc/validators.txt)に変更を加えている場合は、インストール中にaptから、構成ファイルをパッケージからの最新バージョンで上書きするかどうかを尋ねられる場合があります。バージョン1.3では、構成ファイルに変更を加える必要はありません。そのため、既存の構成ファイルはそのまま維持できます。
1.3用のネイティブAPTパッケージをインストールした後で、サービスを再読み込み/再起動する必要があります。
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systemdユニットファイルを再度読み込みます。
$ sudo systemctl daemon-reload -
rippledサービスを再起動します。$ sudo systemctl restart rippled.service
他のパッケージ用にAlienを使用する必要がなくなった場合は、必要に応じて、次の手順でAlienとその依存関係をアンインストールできます。
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Alienをアンインストールします。
$ sudo apt -y remove alien -
使用していない依存関係をアンインストールします。
$ sudo apt -y autoremove
自動更新
rippled v1.3パッケージには、UbuntuおよびDebian Linuxで動作する最新のauto-updateスクリプトが含まれています。詳細は、Linuxでのrippledの自動更新を参照してください。