account_info
account_info
コマンドは、アカウントとそのアクティビティおよびXRP残高についての情報を取得します。取得されたすべての情報は、特定バージョンのレジャーに関連付けられています。
要求フォーマット
account_info要求の例:
{
"id": 2,
"command": "account_info",
"account": "r9cZA1mLK5R5Am25ArfXFmqgNwjZgnfk59",
"strict": true,
"ledger_index": "current",
"queue": true
}
{
"method": "account_info",
"params": [
{
"account": "rG1QQv2nh2gr7RCZ1P8YYcBUKCCN633jCn",
"strict": true,
"ledger_index": "current",
"queue": true
}
]
}
#Syntax: account_info account [ledger_index|ledger_hash] [strict]
rippled account_info r9cZA1mLK5R5Am25ArfXFmqgNwjZgnfk59 true
要求には以下のパラメーターが含まれます。
Field |
型 | 説明 |
---|---|---|
account |
文字列 | アカウントの一意のIDであり、最もよく使用されるのはアカウントのアドレスです。 |
strict |
ブール値 | (省略可能、デフォルトはFalse)Trueに設定すると、account フィールドに指定できる項目は公開鍵またはXRP Ledgerアドレスのみになります。 |
ledger_hash |
文字列 | (省略可能) 使用するレジャーバージョンの20バイトの16進文字列。(レジャーの指定を参照してください。) |
ledger_index |
文字列または符号なし整数 | (省略可能) 使用するレジャーのシーケンス番号、またはレジャーを自動的に選択するためのショートカット文字列。(レジャーの指定を参照してください。) |
queue |
ブール値 | (省略可能) true にしてFeeEscalation Amendmentを有効にすると、このアカウントに関連するキューに入れられたトランザクションについてのステータスも返されます。これを使用できるのは、現在開いているレジャーのデータを問い合わせる場合のみです。 |
signer_lists |
ブール値 | (省略可能)true にしてMultiSign Amendmentを有効にすると、このアカウントに関連するすべてのSignerListオブジェクトも返されます。 |
次のフィールドは廃止予定のため、指定しないでください。ident
、ledger
。
応答フォーマット
処理が成功した応答の例:
{
"id": 5,
"status": "success",
"type": "response",
"result": {
"account_data": {
"Account": "rG1QQv2nh2gr7RCZ1P8YYcBUKCCN633jCn",
"Balance": "999999999960",
"Flags": 8388608,
"LedgerEntryType": "AccountRoot",
"OwnerCount": 0,
"PreviousTxnID": "4294BEBE5B569A18C0A2702387C9B1E7146DC3A5850C1E87204951C6FDAA4C42",
"PreviousTxnLgrSeq": 3,
"Sequence": 6,
"index": "92FA6A9FC8EA6018D5D16532D7795C91BFB0831355BDFDA177E86C8BF997985F"
},
"ledger_current_index": 4,
"queue_data": {
"auth_change_queued": true,
"highest_sequence": 10,
"lowest_sequence": 6,
"max_spend_drops_total": "500",
"transactions": [
{
"auth_change": false,
"fee": "100",
"fee_level": "2560",
"max_spend_drops": "100",
"seq": 6
},
...(trimmed for length) ...
{
"LastLedgerSequence": 10,
"auth_change": true,
"fee": "100",
"fee_level": "2560",
"max_spend_drops": "100",
"seq": 10
}
],
"txn_count": 5
},
"validated": false
}
}
{
"result": {
"account_data": {
"Account": "rG1QQv2nh2gr7RCZ1P8YYcBUKCCN633jCn",
"Balance": "999999999960",
"Flags": 8388608,
"LedgerEntryType": "AccountRoot",
"OwnerCount": 0,
"PreviousTxnID": "4294BEBE5B569A18C0A2702387C9B1E7146DC3A5850C1E87204951C6FDAA4C42",
"PreviousTxnLgrSeq": 3,
"Sequence": 6,
"index": "92FA6A9FC8EA6018D5D16532D7795C91BFB0831355BDFDA177E86C8BF997985F"
},
"ledger_current_index": 4,
"queue_data": {
"auth_change_queued": true,
"highest_sequence": 10,
"lowest_sequence": 6,
"max_spend_drops_total": "500",
"transactions": [
{
"auth_change": false,
"fee": "100",
"fee_level": "2560",
"max_spend_drops": "100",
"seq": 6
},
...(trimmed for length) ...
{
"LastLedgerSequence": 10,
"auth_change": true,
"fee": "100",
"fee_level": "2560",
"max_spend_drops": "100",
"seq": 10
}
],
"txn_count": 5
},
"status": "success",
"validated": false
}
}
応答は標準フォーマットに従い、要求されたアカウントとそのデータ、アカウントの適用先レジャーが結果として表示されます。以下のフィールドが含まれます。
Field |
型 | 説明 |
---|---|---|
account_data |
オブジェクト | このアカウントの情報を含むAccountRootレジャーオブジェクトがレジャーに保管されているとおりに表示されます。 |
signer_lists |
配列 | (要求にsigner_lists が指定されていて、少なくとも1つのSignerListがアカウントに関連する場合を除いて省略されます。)マルチ署名用にアカウントに関連付けられたSignerListレジャーオブジェクトの配列。アカウントが所有できるSignerListは最大1つであるため、この配列のメンバーは存在するとすれば、1メンバーのみです。 |
ledger_current_index |
整数 | (ledger_index が代わりに指定されている場合は省略されます。)この情報を取得したときに使用されていた最新のレジャーのシーケンス番号。この情報には、これより新しいレジャーの変更は一切含まれません。 |
ledger_index |
整数 | (ledger_current_index が代わりに指定されている場合は省略されます。)この情報を取得したときに使用されていたレジャーのシーケンス番号。この情報には、これより新しいレジャーの変更は一切含まれません。 |
queue_data |
オブジェクト | (queue がtrue と指定され、現在開いているレジャーを問い合わせている場合を除いて省略されます。)このアカウントによって送信されたキューに入れられたトランザクションについての情報。この情報にはローカルrippled サーバーの状態が示されますが、コンセンサスネットワーク内の他のサーバーとは異なる場合があります。示される値はキューイングメカニズムによって「大まかに」計算されるため、一部のフィールドは省略される場合があります。 |
validated |
ブール値 | このデータが検証済みのレジャーバージョンのものである場合はTrueです。省略されているかFalseが設定されている場合、このデータは最終のものではありません。 |
queue_data
パラメーターが存在する場合、以下のフィールドが含まれます。
Field |
型 | 説明 |
---|---|---|
txn_count |
整数 | このアドレスからキューに入れられたトランザクションの数。 |
auth_change_queued |
ブール値 | (省略される場合があります)キュー内のトランザクションがこのアドレスのトランザクションの承認方法を変更するかどうかを示します。true の場合、トランザクションが実行されているかキューから除外されるまで、このアドレスはトランザクションをこれ以上キューに入れることができません。 |
lowest_sequence |
整数 | (省略される場合があります)このアドレスによってキューに入れられたトランザクションのうち最も低いシーケンス番号。 |
highest_sequence |
整数 | (省略される場合があります)このアドレスによってキューに入れられたトランザクションのうち最も高いシーケンス番号。 |
max_spend_drops_total |
文字列 | (省略される場合があります)キュー内のすべてのトランザクションが利用可能なXRPを最大限消費する場合に、このアドレスから差し引くことができるXRPのdrop数を示す整数の金額。 |
transactions |
配列 | (省略される場合があります)このアドレスからキューに入れられた各トランザクションについての情報。 |
transactions
配列内の各オブジェクト(存在する場合)には、以下のフィールドのいずれかまたはすべてが含まれます。
Field |
型 | 説明 |
---|---|---|
auth_change |
ブール値 | このトランザクションがこのアドレスのトランザクション承認の方法を変更するかどうかを示します。 |
fee |
文字列 | このトランザクションのトランザクションコスト(XRPのdrop数)。 |
fee_level |
文字列 | このタイプのトランザクションの最少コストと比較した、このトランザクションのトランザクションコスト(手数料レベル)。 |
max_spend_drops |
文字列 | このトランザクションで送信または消却できるXRPのdrop数の最高額。 |
seq |
整数 | このトランザクションのシーケンス番号。 |
考えられるエラー
- いずれかの汎用エラータイプ。
invalidParams
- 1つ以上のフィールドの指定が正しくないか、1つ以上の必須フィールドが指定されていません。例えば、要求でqueue
をtrue
と指定したが、現在開いているレジャーではないledger_index
を指定した場合です。actNotFound
- 要求のaccount
フィールドに指定したアドレスが、レジャー内のアカウントに対応していません。lgrNotFound
-ledger_hash
またはledger_index
で指定したレジャーが存在しないか、存在してはいるもののサーバーが保有していません。