tecコード
これらのコードは、トランザクションは失敗したものの、トランザクションコストを適用するために、このトランザクションがレジャーに適用されたことを示します。100から199までの数値が含まれています。数値ではなくテキストコードの使用が推奨されます。
ほとんどの場合、tec
コード付きのトランザクションは、トランザクションコストとして支払われた分のXRPを消却する以外の操作は実行しませんが、いくつかの例外があります。例外として、tecOVERSIZE
となったトランザクションは、一部の資金供給のないオファーを引き続きクリーンアップします。トランザクションメタデータを常に確認し、トランザクションの実行内容を正確に把握してください。
注意: 暫定的にtec
コードで失敗したトランザクションは、再適用後に成功するか、または別のコードで失敗する可能性があります。検証済みレジャーバージョンに記録される結果が最終結果となります。詳細は、結果のファイナリティーと信頼できるトランザクションの送信を参照してください。
コード | 値 | 説明 |
---|---|---|
tecCLAIM |
100 | 不明なエラー。トランザクションコストは消却されました。 |
tecCRYPTOCONDITION_ERROR |
146 | このEscrowCreateトランザクションまたはEscrowFinishトランザクションに指定されるCrypto-conditionの形式が誤っているか、または一致しませんでした。 |
tecDIR_FULL |
121 | トランザクションがアカウントの所有者ディレクトリにオブジェクト(トラストライン、Check、Escrow、Payment Channelなど)を追加しようと試みましたが、このアカウントはレジャーにこれ以上のオブジェクトを所有できません。 |
tecDUPLICATE |
149 | トランザクションが、すでに存在するオブジェクト(DepositPreauthの承認など)を作成しようとしました。 |
tecDST_TAG_NEEDED |
143 | Paymentトランザクションの宛先タグが省略されましたが、支払先アカウントではlsfRequireDestTag フラグが有効になっています。 |
tecEXPIRED |
148 | トランザクションがオブジェクト(OfferやCheckなど)を作成しようとしましたが、そのオブジェクトで指定された有効期限がすでに経過しています。 |
tecFAILED_PROCESSING |
105 | トランザクションの処理中に不明なエラーが発生しました。 |
tecFROZEN |
137 | OfferCreateトランザクションが失敗しました。関係する1つまたは両方の資産がGlobal Freezeの対象となっています。 |
tecHAS_OBLIGATIONS |
151 | 削除するアカウントが削除できないオブジェクトを所有しているため、AccountDeleteトランザクションが失敗しました。詳細は、アカウントの削除を参照してください。 |
tecINSUF_RESERVE_LINE |
122 | 送信側アカウントに、新しいトラストラインを作成するのに十分なXRPがないため、トランザクションが失敗しました。(準備金を参照してください)このエラーは、取引相手から同一通貨の送信側アカウントへのトラストラインがデフォルト以外の状態である場合に発生します。(その他のケースについてはtecNO_LINE_INSUF_RESERVE を参照してください。) |
tecINSUF_RESERVE_OFFER |
123 | 送信側アカウントに、新しいオファーを作成するのに十分なXRPがないため、トランザクションが失敗しました。(準備金を参照してください。) |
tecINSUFF_FEE |
136 | 指定されたトランザクションコストを支払うのに十分なXRPが送金元アカウントにないため、トランザクションが失敗しました。(この場合、送金元のXRPが指定されたトランザクションコストよりも低い場合でも、トランザクション処理によってすべて消却されます。)この結果は、このトランザクションがコンセンサスセットに含まれるのに十分なネットワークに配布された後にアカウントの残高が減少した場合にのみ発生します。そうでない場合、トランザクションは配布される前にterINSUF_FEE_B で失敗します。 |
tecINSUFFICIENT_RESERVE |
141 | トランザクションによって必要準備金が増加し、送信側アカウントの残高を超える可能性があります。SignerListSet、PaymentChannelCreate、PaymentChannelFund、およびEscrowCreateからこのエラーコードが返されることがあります。詳細は、SignerListと準備金を参照してください。 |
tecINTERNAL |
144 | 不明な内部エラーが発生し、トランザクションコストは適用されました。通常はこのエラーは返されません。このエラーを再現できる場合は、問題を報告 してください。 |
tecINVARIANT_FAILED |
147 | このトランザクションを実行しようとしたところ、不変性チェックが失敗しました。EnforceInvariants Amendmentが必要です。このエラーを再現できる場合は、問題を報告 してください。 |
tecKILLED |
150 | OfferCreateトランザクションがtfFillOrKillフラグを指定しましたが、トランザクションを確定できなかったため、このトランザクションは取り消されました。(fix1578 Amendmentが必要です。) |
tecNEED_MASTER_KEY |
142 | このトランザクションはマスターキーを必要とする変更(マスターキーの無効化または残高凍結能力の放棄など)を試みました。 |
tecNO_ALTERNATIVE_KEY |
130 | トランザクションが唯一のトランザクション承認メソッドを削除しようとしました。これは、レギュラーキーを削除するSetRegularKeyトランザクション、SignerListを削除するSignerListSetトランザクション、またはマスターキーを無効にするAccountSetトランザクションである可能性があります。(rippled 0.30.0より前のバージョンでは、このトランザクションはtecMASTER_DISABLED と呼ばれていました。) |
tecNO_AUTH |
134 | トランザクションはトラストラインの残高を、lsfRequireAuth フラグが有効になっているアカウントに追加する必要がありましたが、そのトラストラインが承認されていなかったため、失敗しました。トラストラインが存在しない場合は、代わりにtecNO_LINE が発生します。 |
tecNO_DST |
124 | トランザクションの受信側のアカウントが存在しません。これには、PaymentトランザクションタイプやTrustSetトランザクションタイプがあります。(XRPを十分に受信した場合に作成される可能性があります。) |
tecNO_DST_INSUF_XRP |
125 | トランザクションの受信側のアカウントが存在しません。トランザクションは、アカウントの作成に十分なXRPを送金していません。 |
tecNO_ENTRY |
140 | トランザクションはCheckかPayment ChannelかDeposit Preauth事前承認などのレジャーオブジェクトの変更を試みましたが、そのオブジェクトは存在しません。以前のトランザクションで削除されましたか、あるいはこのトランザクションに正しくないIDフィールド(CheckID かChannel かUnauthorize など)があります。 |
tecNO_ISSUER |
133 | 通貨額のissuer フィールドに指定されたアカウントが存在しません。 |
tecNO_LINE |
135 | OfferCreateトランザクションのTakerPays フィールドに、lsfRequireAuth を有効にしているイシュアーの資産が指定されており、このオファーを行っているアカウントはその資産に関してトラストラインを確立していません。(通常、オファーを暗黙に行うと必要に応じてトラストラインが作成されますが、この場合は承認なしでは資産を保有できないので問題にはなりません。)トラストラインは存在しているが承認されていない場合は、代わりにtecNO_AUTH が発生します。 |
tecNO_LINE_INSUF_RESERVE |
126 | 送信側アカウントに、新しいトラストラインを作成するのに十分なXRPがないため、トランザクションが失敗しました。(準備金を参照)このエラーは、取引相手がこのアカウントに対する同一通貨のトラストラインを持っていない場合に発生します。(その他のケースについてはtecINSUF_RESERVE_LINE を参照してください。) |
tecNO_LINE_REDUNDANT |
127 | トランザクションはトラストラインをデフォルト状態に設定しようと試みましたが、トラストラインが存在していなかったため、失敗しました。 |
tecNO_PERMISSION |
139 | 送信者にはこの操作を実行する権限がありません。たとえばEscrowFinishトランザクションがFinishAfter 時刻に達する前に保留中の支払をリリースしようとしたか、送信者が所有していないChannelで誰かがPaymentChannelFundを使用しようとしたか、またはPaymentが「DepositAuth」フラグが有効になっているアカウントに資金の送金を試みました。 |
tecNO_REGULAR_KEY |
131 | AccountSetトランザクションがマスターキーを無効にしようとしましたが、アカウントにはマスターキー以外でトランザクションを承認する方法がありません。マルチ署名が有効な場合、このコードは廃止予定であり、代わりにtecNO_ALTERNATIVE_KEY が使用されます。 |
tecNO_TARGET |
138 | トランザクションが参照するEscrowレジャーオブジェクトまたはPayChannelレジャーオブジェクトが存在していません。これらのオブジェクトは、これまでに存在したことがないか、すでに削除されています。(たとえば、別のEscrowFinishトランザクションで保留中の支払がすでに実行されている場合などです。)あるいは、支払先アカウントでasfDisallowXRP が設定されているため、このアカウントはPaymentChannelCreateトランザクションまたはEscrowCreateトランザクションの宛先に指定できません。 |
tecOVERSIZE |
145 | サーバーがこのトランザクションの適用時に大量のメタデータを作成したため、このトランザクションを処理できませんでした。 |
tecOWNERS |
132 | トランザクションでは、トランザクションを送信するアカウントの「所有者カウント」はゼロ以外である必要があります。このためトランザクションを正常に完了できません。たとえば、トラストラインや使用可能なオファーがあるアカウントでは、lsfRequireAuth フラグを有効にできません。 |
tecPATH_DRY |
128 | トランザクションが失敗しました。指定されたパスに、送信の実行に十分な流動性がありませんでした。つまり、支払元アカウントと支払先アカウントはトラストラインにより関連付けされていません。 |
tecPATH_PARTIAL |
101 | トランザクションが失敗しました。指定されたパスに、全額を送金するのに十分な流動性がありませんでした。 |
tecTOO_SOON |
152 | 削除するアカウントのSequence 番号が大きすぎるため、AccountDeleteトランザクションが失敗しました。現行のレジャーインデックスは、アカウントのシーケンス番号より256以上大きくなければなりません。 |
tecUNFUNDED |
129 | トランザクションが失敗しました。アカウントがトランザクションの支払額に十分なXRPを保有しておらず、 かつ このトランザクションを実行するのに追加で必要となる準備金が不足しています。(準備金を参照してください。) |
tecUNFUNDED_ADD |
102 | 廃止予定。 |
tecUNFUNDED_PAYMENT |
104 | 送信側アカウントが準備金を考慮せずに、保有するXRPを超える額の送信を試みたため、トランザクションが失敗しました。(準備金を参照してください。) |
tecUNFUNDED_OFFER |
103 | OfferCreateトランザクションが失敗しました。オファーの作成元アカウントにTakerGets 通貨がありません。 |